「ブッダの智慧で答えます」(Q&A)
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釈迦尊の教え・あなたとの対話 ホームページに寄せられたご質問から
(15) 苦しみからの解放・悟りとは(2001.7月)
Q:私は25歳になる大学院生の○○というものです。
神も悪魔もいないこの世に、本当に人は苦しみから開放されるのでしょうか?生きること自体苦のように感じられ、私自身が最近希薄な存在となり、何か悪いものに取り付かれ、最近自分の中における良識が崩壊しているような感じがするのです。悟りとは何でしょうか、すべてのものに仏性があると説いた、書物を読んだことがありますが、こんな私にもあるのでしょうか?

A:苦しみから開放されます。
普通の知識では苦を増すだけです。学問も科学も人間のほかの行動も苦しみが増えるようになっているのです。人間関係もその他の努力も「楽になる」つもりで考えたりするものですが、喉が渇いた人が塩水をのむようなもので、社会の発展と共に苦しみも発展していくのです。それは神の問題でも悪魔の問題でもないのです。人間の思考の問題です。
 
苦しみが現れる過程をよく理解し苦の原因をこころから取り除くことは悟りの道で、取り除いた状態は悟りです。形而上学でもない、神秘的でもない教えです。あの世で、又遠い将来得られるものでもないのです。智慧を開発する勇気さえあれば実現できる話です。
 
生きること自体が苦と感じるのは悪いことではないのです。違う次元でものごとを観察するために励みになる良い条件です。
 が、「生きることはこんなはずではなかった」、「楽しみがあるのに私にはそれを見つけられません」、「他の人々は楽しんでいる」、「全て面白くない、壊してやりたい」のような気持ちがこころのなかに潜んでいると智慧の開発どころではないのです。破壊的な方向に向いています。
 
一つの思考パターンにはめられたらそれから脱出するのは大変難しいです。思考は「蟻地獄」のようなものです。何とかして思考パターンを換えてください。
 
アドバイス:
 1.テーラワーダ仏教で教えている慈悲について勉強して見てください。実践もして見てください。明るい思考に換えるために、生きることに充実感を感じるためにだれでも実践するものです。元気になると思います。
 2.生きることは一秒の勝負です。くよくよ考えなくても結構です。その一秒、その一秒でうまくいけば十分です。勉強も良いのですが実際には一秒単位で生きているのです。それにチャレンジして見てください。
 
佛性:大げさに説明している宗教的な概念です。人間皆同じでしょう。一人にできることは何故もう一人に出来ないのですか?私は努力さえすればだれでも覚れるという意味で解釈します。(テーラワーダ仏教の概念ではありませんが)(人は皆腐っているといっても大した差がないのです。ただ人気のない言葉だけです。)
では、がんばらなくても結構ですがチャレンジして見てください。
 
スマナサーラ

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