「ブッダの智慧で答えます」(Q&A)
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釈迦尊の教え・あなたとの対話 ホームページに寄せられたご質問から
(26) 「星占い」(2001.12月)
Q:
1.仏教では出家者が占いをするのを禁じていると聞いたのですが、なぜなのでしょうか?
2.スリランカでは星占いがすごく身近で、結婚相手との相性が占いで良くなかったら結婚するのは難しいというのを聞きました。
この星占いは生年月日、生まれた時間、月などによって決まるようなのですが、日本で生まれた場合でも、スリランカの占いで占うことは正確なのでしょうか?
掲示板の「皆の声」のほうに、国によって満月の日時が違うとありましたので、気になりました。
日本人の方でスリランカの人と結婚を考えている方がいらっしゃるのですがやっぱり、相性を占ってからということのようです。

A: 仏教と星占い
 出家には占星術は戒律で禁止しています。
占星術は正しいかないかの話ではないのです。
具体的な証拠が得られない話しになるので正とも非とも成り立たないのです。故に、形而上学的な範疇に入ります。
 
 問題は占星術の目的です。
成功するかないか、儲かるか、損するか、安全か危険か、子だからに恵まれるか、勝てるか負けるかの云々を占うのです。
これらは人の限りのない欲を正当化しています。
欲があると、怒りがあると「不安」というつけがついてくるのです。
不安で苛まれる人がだれかに「大丈夫だ」と尻をたたいて欲しがるのです。
星の働きは人間の管理を絶対的に超えているので星に言ってもらえば「恐らく安心する」でしょう。
 
 占星術は欲と怒りを応援しているのです。
要するに俗世間の人間の苦しみを応援しているのです。又、人生に失敗したら星のせいにしてしまえば良いのです。
残酷なことをしてまでも財力、権力を獲得したならば、「良い星の組み合わせで生まれたからしょうがない」と開き直ることもできるのです。
 
 依存すると人間としての努力も否定することになるのです。
このようなわけで、占星術は仏教の道と反対方向へ向いているのです。
「目的がある人がその目的に向かって努力しなさい。星は何をしてくれるのか」(Kim târakâ karissati)という釈迦尊の言葉があります。
結論:星占いで「凶」と出てもそれを気にしないで、無視して、自信を持って努力すれば「大吉」になるのです。
ものごとは(人の人生は)こころによって変わるのであって、星の位置によってかわるのではない。
 
蛇足:
スリランカでは結婚の時占ってもらう癖が健在です。やらない人もいます。どうしても結婚したいと思う時は平気で占いを無視します。「吉」が出て結婚しても、「凶」を無視して結婚しても、幸福になるかならないかはその二人の努力によります。
生まれた場所の日の出の時間と生年月日と場所さえあれば占い師に計算できます。
 
スマナサーラ

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