「ブッダの智慧で答えます」(Q&A)
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釈迦尊の教え・あなたとの対話 ホームページに寄せられたご質問から
(27) 「数多くの如来や菩薩の信仰」(2001.12月)
Q:
仏教ではお釈迦様、阿弥陀仏、大日如来、薬師如来、観世音菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩、等々数多くの如来や菩薩が信仰されています。
 質問 1) それぞれどう違うのですか?
 質問 2) お釈迦様は仏教の元祖で実在した人物ですが、他の如来や菩薩はどう考えればよいのか?
 質問 3) 何故お釈迦様だけではだめなのですか?
こんなことは信仰している人々にとってはどうでも良いことなのかもしれませんが、はじめて仏教を信仰しようと思ったとき、どの仏様あるいはどの菩薩をどういう根拠で選べばいいのかとても気になります。

Q: > 仏教ではお釈迦様、阿弥陀仏、大日如来、薬師如来、観世音菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩、等々数多くの如来や菩薩が信仰されています。
> 質問 1) それぞれどう違うのですか?

 
A: 大乗仏教という世界で発展した信仰体系です。
意味は各宗派で違います。それぞれの信仰対象については、各派の説明を聞く必要があります。宗派と関係ない人の説明は、その人の見方により変わります。
 
 それですべての宗派に、聞いてみたことにしましょう。
信仰の世界では「我こそ正しい信仰を持っているのだ」という立場で説明することに決まっているものです。
自分の信仰より、他の信仰が優れていると思われると、自分の信仰が崩れてしまうのです。
 
 質問しながら調べていく人が、また元のジレンマに戻るのです。「仏教では様々な仏様を信仰しているのですが、一体違いは何でしょうか」と。

 我々はテーラワーダ仏教を実践している仲間です。
テーラワーダ仏教は、お釈迦さまの教えのみを基準にしています。後の時代に現れた諸々の開祖様方の開発した教えは、教理として扱っていないのです。
 
 ですから、テーラワーダ仏教を実践しようとしている我々にこの質問を出されたら、このように答えます。
 
「仏教を信仰したければ、お釈迦さまを信仰しなさい。人類の中で初めて悟りを開き、人類に真理を語ったお釈迦さまが、天人師です。後に現れる開祖様方は、結局は先に仏教があったからそれを土台にして自分の信仰体系を築いたのです。教えてもらう場合は、弟子よりは師の方が良いと思います。
 
 阿弥陀如来、大日如来などの信仰についてですが、お釈迦さまが真理に頼れと教えたので、それらの仏様達を信仰したい人に任せておけばいいと思います。」
 
Q:質問 2) お釈迦様は仏教の元祖で実在した人物ですが、他の如来や菩薩はどう考えればよいのか?
 
 質問2の答も、1の答の中にあると思います。
貪り、怒り、無知で悩んでいる人々がこころの中に限りのない欲望、願望、期待などで苦しんでいるのです。怯えているのです。わらにでもすがりたい気持ちでいるのです。
心の煩悩さえなくなれば何一つにも頼る必要はないのです。
信仰する必要はないのです。
 
仏陀は悟りの方法を教えたので、何かに頼りなさい、何かを信仰しなさいと言わないのです。
それは仏陀の道とは違います。
 
 仏陀に信仰体系を壊されて、信仰依存症の人々が困ったことでしょう。
仏教を信仰しない人々は、自分の宗教を信じれば問題ないのですが、仏教徒は他宗教に改宗もできず、真剣に困ったのではないかと思います。
「では、仏教の世界で我々の望み通りの仏様、菩薩様たちを実現させて、彼らを信仰したり願いをかけたりすれば、いいのではないか」ということで、万事解決になったのではないかと思います。
 
 どんな時代でも、人というものは親のいうことを聞かないでわがままですね。
 
Q:質問 3) 何故お釈迦様だけではだめなのですか?
 
A: お釈迦さまだけでダメということではなく、お釈迦さまだけでなければダメです。しかし、お釈迦さまをただ信仰するだけであるならば、真理の偉大性がわからなくなります。
仏陀が師で、指導師なのです。
その教えを実践しない限り、心の問題は解決しません。
 
Q:こんなことは信仰している人々にとってはどうでも良いことなのかもしれませんが、はじめて仏教を信仰しようと思ったとき、どの仏様あるいはどの菩薩をどういう根拠で選べばいいのかとても気になります。
 
A: 信仰している人々は、真剣だと思います。どうでもいいやという気分で信仰しません。人の信仰を不注意に批判しただけでも、殺されたこともあったのです。仏教徒は人を殺しませんが、自分の信仰を批判されると機嫌が悪くなると思います。
 
 では、これから信仰しようとする人はどうすればよいのでしょうか。
なぜ信仰するのかと、先ず明確にする。
そしてその目的にあった仏様か、菩薩様を選んでやみくもに信仰することです。
 
 こころの問題を解決したい、真理を知りたい、苦をなくしたい、輪廻を絶ちたい、悟りを開きたいというならばお釈迦さまを信頼して実践に励んでみることです。
 
Sumanasara

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