ジャータカ物語

親しみやすい物語として
ブッダの教えが説かれています

生き物のイラストジャータカとは、釈尊が前世に菩薩として修行していたとき、生きとし生けるものを教え導いたエピソードを集めた物語です。歴史的には『イソップ物語』や『アラビアン・ナイト』にも影響を与え、日本にも「本生話」「本生譚」としてその一部が伝えられました。
仏教の教えを親しみやすく説いたジャータカは、テーラワーダ仏教諸国で広く語り継がれています。ここではスマナサーラ長老によるジャータカの説法をご紹介します。
*協会機関誌『パティパダー』(2004年4月までは『ヴィパッサナー通信』)に連載

ジャータカ物語インデックス


これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 ある比丘が、「友よ、私ほど高貴の出の者はいないのだ。私は偉大な王族の立派な家柄で、実家は大金持ちなの […]

これは、シャカムニブッダがマガダ国の王舎城近郊にある竹林精舎におられた時のお話です。 仲の良い二人の若者がいて、一人は竹林精舎のお釈迦さまのもとで出家し、もう一人は僧団の […]

これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。アチラヴァティーという川に、三宝の功徳を知らず、世俗の徳も知らない乱暴者の渡し守がいました。 ある時 […]

これはシャカムニブッダがコーサラ国、舎衛城郊外にある祇園精舎におられた時のお話です。 舎衛城で雨安居を過ごされてから遊行に発たれていたお釈迦さまとブッダの弟子たちが、再び […]

これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 昔々、バーラーナシーでブラフマダッタ王が国を治めていた頃、菩薩は隊商主の家に生まれました。立派に成長 […]

これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 ある夜、祇園精舎で法話会がありました。お釈迦さまは月明かりの下、宝玉で飾られた演台に立って朗々と法を […]

これはシャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 ある地主が最愛の息子を亡くし、片時も悲しみが忘れられずに嘆き暮らしていました。お釈迦さまは、この地主 […]

これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)におられた時のお話です。 そのころ祇園精舎の近くでは、多くの苦行者たちが、針のような棘のむしろの上に寝こ […]

(前回までのお話) たくさんの兄がいる王子である菩薩は、独覚仏陀の薦めに従い、自分の領土を求めてタッカシラーという町へと旅立つことにした。五人の家来を伴って道を急ぐ菩薩の […]

ある時、シャカムニブッダはスンバ国のデーサカという町の近くの森におられ、弟子たちに次の話を語られました。 「比丘らよ、国で評判の絶世の美女がいて、多くの人々が集まっている […]

これは、シャカムニブッダがコーサラ国、舎衛城近郊の祇園精舎におられた時のお話です。 祇園精舎を教団にお布施したのは、舎衛城のアナータピンディカ長者という大富豪です。長者は […]

昔々、バーラーナシーでブラフマダッタ王が国を治めていた頃、イッリーサという億万長者の豪商がいました。彼は体にあらゆる障害をもち、手は不自由、足はびっこ、目は片目というあり […]

これは、シャカムニブッダがコーサラ国の祇園精舎におられた時のお話です。 マガダ国にサッカラという町があり、マッチャリコーシャという億万長者の豪商が住んでいました。マッチャ […]

これは、シャカムニブッダが、ジェータバナという町で語られたお話です。 ある時比丘たちが、お釈迦さまが日々衆生の解脱のために休むことなく憐れみをもって心配なさっているにもか […]

(前号から続きます) その昔カーシ王国のバーラーナシーにおいてブラフマダッタ王が国を統治していたとき、菩薩は長者の家に生まれ、成長して長者の地位を得て、チュッラカ(小)長 […]

お釈迦さまは、「ジーヴァカよ、精舎には比丘たちがまだいるのではないか」と、手で鉢を覆われました。マハーパンタカ長老は、「尊師よ、精舎には比丘たちはおりません」と申しあげま […]

長老マハーパンタカは、幼いチュッラパンタカに沙弥出家を授けて、十戒を堅く守らせました。沙弥のチュッラパンタカは、出家はしたけれども、愚鈍でありました。そのため、 美しく慕 […]

この物語は、釈尊がラージャガハ近郊のジーヴァカのマンゴー林に滞在しておられたときに、チュッラパンタカ長老について語られたものです。 この場合、まずチュッラパンタカの出生に […]

この物語は、釈尊がジェータ林におられたとき、ある頑固な比丘について語られたものです。 お釈迦さまは彼に、「比丘よ、そなたは聞き分けがないということだが、本当か」とたずねら […]

この物語は、釈尊がマガダ国を遊行しておられたときに、ある村で愚かな村人たちについて語られたものです。伝えるところによると、そのとき如来は、サーヴァッティーからマガダ国へ赴 […]