あなたとの対話(Q&A)

カツオ入りふりかけの思い出

2018年10月4日

もう十年以上も前のことです。クシナガルの仏陀の涅槃像があるところを訪れた時、そこのお寺に二人のスリランカ人のお坊様がいらっしゃいました。お参りに行った私に「ごはんを食べにおいで」とお声をかけてくださり、遠慮なくご馳走になりました。日本の宗派とも交流があるようで、「これは日本の信者さんから送られてきた。あんたもよかったらどう?」とふりかけを出してきてくださいました。お坊様方もそれをごはんにかけて召し上がっていました。ふと材料の表示を見るとわずかながらかつおが入っていることがわかりました。お坊様方は当然菜食を守っておられたのですが、日本語が読めないのでお気づきになっていらっしゃらないのです。それを送った日本人の信者さんも、「のりふりかけ」などという商標だったし気がつかなかったのでしょう。私は言うべきかどうか随分迷ったのですが、言った場合、本来なら口にすべきでないものを食べていたことでご気分を害されないかと思い、結局言わずに帰って来ました。
その出来事をすっかり忘れていたのですが、最近縁があってこのようにテーラワーダ仏教の教えに接し始め、ふと思い出しました。お坊様方はご存じなかったので仕方のないことだと思いますが、私は言うべきだったのでしょうか。僧に対してあやまちをおかしてしまったのでしょうか。

気にする必要は全くないのです。黙って帰った事がとてもよかったのです。仏教と菜食について調べて見てください。色々面白いことに気づく可能性はあります。
出家者の戒律について在家の方々はだいたい指導をしないことは常識です。「カツオが入っていますよ」と教えて上げるのは指導ではないのですが、この心配ごとはあまりにも余計なことです。
一般的には世の中の人々は「これが良い」、「あれが悪い」などの価値観を勝手にもっていますが、それらは必ずしも仏説戒律になるとはかぎりません。出家にたいする善悪判断はお釈迦様の特権です。在家の方が律について何かを出家に言うときも仏説を参照して言わないとまずいことになります。
出家の先輩として言いますが、そのお坊さんたちは戒律を犯してないのです。(その件についてですよう。ほかのことは分かりません)
言わなかったことがよかったのです。また、心配する必要もないのです。
Sumanasara

この記事をシェア