智慧の扉

凝縮された仏教のエッセンス

「智慧の扉」は、機関誌パティパダーの巻頭に毎号掲載されている、スマナサーラ長老による読み切りのコラムです。見開き2ページの短い文章の中に、お釈迦さまの教えがギュッと詰め込まれています。短い時間で読めますので、ちょっとした待ち時間などにも触れてみてください。くり返し読むことで、きっとまた新しい発見があると思います。

新着記事

  • 2019年2月号

感覚の仕組みを解き明かせ

 生命は輪廻転生し、終わりなく苦しみ続けます。その恐ろしい苦しみのサイクル・循環から脱出するためには、暗号・カギを解かなくてはいけないのです。その暗号・カギとは、「ヴェー […]

  • 2019年1月号

無数の「わたし」に出会うとき

「わたし」とは、決して一人ではありません。自分と呼ばれる現象のなかには、たくさんの「わたし」がいるのです。たとえば、他人の話を聞いているとしましょう。ひとの話を聞いている […]

  • 2018年12月号

タイトルに騙されないこと

 タイトルとは何でしょうか? たとえば、本を手に取ってみてください。派手なタイトルがついています。『物理学の基礎知識』というぶ厚い本にしましょう。タイトルは理解できます。 […]

智慧の扉インデックス


2006年7月号

「ブッダの見方」は人生の味方です

ブッダはなぜ偉大なのでしょうか? 初期仏教の国々では、子供のときから、「ブッダが偉大なのは輪廻を解脱したからだ」と、はっきり知っています。仏教が輪廻からの解脱を説く教えだ […]

2006年8月号

五戒を守るだけで充分ですか?

ある方が、「これからの人生、五戒だけでもしっかり守ろうと思います」と言いました。人として五戒だけでも守っているならば、至上の財産を持っているようなものです。それで幸福にな […]

2006年9月号

認知症の人々を理解するために

認知症はとても深刻な社会問題と言われています。認知症の母を見舞った娘さんが、お母さんから「看護師さん」と呼ばれてショックを受けた。そんな話をよく聞きます。世の中では悲劇的 […]

2006年10月号

「形の文化」の落とし穴

マンネリ主義は怠け思考です。怠け思考でパターンだけ守って生活している人は、地獄に生きているのと同じです。人生は見事に失敗しています。 日本社会では、とにかく形を守ろうとす […]

2006年11月号

「知っている」人に進歩はない

人間は「あれも知っている」「これも知っている」と言いたくてたまらないものです。でも気をつけて下さい。「私は知っている」という高慢は、ものすごく巨大な「心の鍵」になるのです […]

2006年12月号

無常と笑いと才能の関係

残念なことに、日本はマンネリ人間でないと立場がない社会です。この事実は我々が個人的に頑張ってもどうすることもできません。ただ、私から見て歯がゆいのは、日本人は一発で仕事を […]

2007年1月号

ブッダの道へようこそ

ブッダの道は真理の道です。ブッダの教えは、我々がとことん幸福に平和に安穏に幸せに生きるための具体的なアドバイスです。ブッダの言葉を聞けば、この世の中のだれもが幸福になりま […]

2007年2月号

「聞く耳」を養う

皆そう思っていないのですが、私たちのこころは全然、素直ではありません。いくら仏教を学んでも、こころはそう簡単に真理を受け入れない。ブッダの教えが真理だと知っていても、一切 […]

2007年3月号

死を避けるために生きている

生命はちょっとしたことで死んでしまう。だから死を避けるために、大変です。 なぜ我々は呼吸するのか?答え:呼吸を止めるとすぐに死んでしまうから。 なぜ我々は食べるのか?答え […]

2007年4月号

流れる川のように生きる

変わらない自分はいません。瞬間 瞬間、自分は変わるんです。だから瞬間 瞬間、自分が幸せであるように生きることです。自分というのは、流れる川のようなものです。 生きることは […]

2007年5月号

失敗の回避と「生きる意義」

人間(生命)は不完全な存在です。誰でも失敗します。かといって、苦しみと不幸をもたらす「失敗」を肯定はできません。 人は誰でも、幸福に生きることを望み、苦を避けようと努力す […]

2007年6月号

苦楽を超越した「苦」の真理

世の中では、これが善い、これが悪いとすぐに判断します。「人生は苦しい」と言ったり、「いや楽しい、頑張れば何とかなる」と言ったり、そうやって白黒に分けようとします。仏教はそ […]

2007年8月号

無常の見方と「無価値論」

幸福になりたくて人類は、原始時代から現代まで頑張ってきました。宇宙にまで進出してあらゆる技術を開発して、それでも地球上の半数は飢えています。いまだに戦争も止められない。仏 […]

2007年9月号

日々是好日

シンプルに、気楽に生きることは人生のメイン テーマです。私たちはそれを忘れて、物に依存して欲を追い求めます。それに疲れると「欲を捨てなくてはいけない」などと具体性のないこ […]

2007年10月号

智慧とは明るさ

あれが欲しいこれが欲しいと悩んでいるならば、それについて才能がないのです。能力があれば、そもそも悩まないのです。いくら願っても夢は叶いません。人生に必要なのは、夢ではなく […]

2007年11月号

冥想はただ一つの道

初期仏教にも様々な冥想メソッドがあります。大切なのは、そのやり方を続けていて自分が成長しているか、心が清らかになっているか、智慧を開発しているかということです。仏教は歴史 […]

2007年12月号

体験への執着を絶つ

冥想中に突然、深い安らぎを経験することがあります。もう一度体験しようとしても、本人は因果法則のプロセスを知らないから叶わない。「もう一度、もう一度」と、体験に執着して苦し […]

2008年1月号

「心の病気自慢」は破滅の道

心の中でいろんな問題があると、悩み事、心配事が心に溜っていると、冥想はしづらいものです。でも、そういう問題を無くすために冥想しているのです。「思考を止める」なんて、ふつう […]

2008年2月号

ブッダの辞書に「しょうがない」はない

「しょうがない」という言葉は仏教にはありません。よく覚えておいてください。「しょうがない」と言いたがるのは人間の弱みです。私たちは苦しんでいる。心が汚れている。無知で愚か […]

2008年3月号

「何もない」冥想がホンモノです

冥想修行を続けて、「特別なことが何もない」と悩む人がいます。 何もなくてけっこうです、修行しているならば。 何もないのは、修行が本物だからです。こころの成長には、なんの不 […]