智慧の扉

2007年4月号

流れる川のように生きる

アルボムッレ・スマナサーラ長老

変わらない自分はいません。瞬間 瞬間、自分は変わるんです。だから瞬間 瞬間、自分が幸せであるように生きることです。自分というのは、流れる川のようなものです。

生きることは「流れ」ですから、変わらない「自我」は成り立たないのです。自我が出たとたん、ワガママになって、物事がみえなくなって、頑固になって、不幸になってしまう。自分の気持ちがあるから、ものすごく苦しみが生まれる。

ケンカすることも、落ち込むことも、強烈な自我なんです。全部流れるのです。嫌なことがあってもその瞬間だけ。川は流れるものだから、止まったら、もう川ではないのです。川は流れるけれど、暴流になって氾濫したら皆が困るでしょう?

川が美しく流れるとき、両岸の土地にも水を与えて、農作物にも水を与えながら、皆に幸福を与えながら、海に注ぐのです。

自分という川が、自他に迷惑かけることなく流れることが、幸福なんです。美しく流れる川は、ダムを作ればそこで発電できる。田んぼを作ればそこに栄養を与えてくれるし、あらゆる生命がそこで生きていられる。

そうやって、美しく海に流れていく。我々もそんなしっかりした川のように生きていかないといけないんです。

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