智慧の扉

2008年4月号

仕事の焦りをなくす方法

アルボムッレ・スマナサーラ長老

誰でも、焦らないようにしたい、落ち着きたいと願っています。でも世間で言っている落ち着きとは、「無知の落ち着き」に過ぎません。生命は本来無知だから、マンネリに浸りたいのですね。それで頭がどんどん悪くなって、変化に対応できなくなる。自分という存在は、毎秒 毎分新しい自分だから、その都度、適応しないといけない。新しい状況に上手く適応できるなら、正しく生きている証拠です。

仕事をするなら、毎日いろんな問題や、わけの解らない事件が起ると覚悟した方がいいですよ。そうすれば、いつでも「期待通り」に生きられますから。仕事前のイライラ、焦りも消えます。新しいものごとに挑戦しようと生きる人は幸福になるのです。それが人間らしい生き方だから。

次に仕事中ですが、机の上にデジタル時計を置いて「この一分で何ができるか?」と、一分刻みで刻みながら、仕事をしてみてください。自然と効率があがって、時間内に仕事が片付きます。それで、焦らずに済みます。

私たちは、なぜ焦るのでしょうか? 先のことをアレコレ考えるからです。現在に集中すると、焦りません。現実を見て、順番でものごとを見る人は焦らないのです。世の中で宣伝している「能力向上の方法」はアベコベ思考の産物です。ホントは、能力というのは仕事をすればするほど、勝手に向上するものです。能力向上してから仕事をするものではなく、仕事をすることで能力が身に付く、というのが正しい順番です。一分刻みで仕事をすればよいのです。

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